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失敗オークションとエクセス

最初の投稿で「失敗オークション」を簡単に触れたが、重要なので深掘りする。ここでも Mind Over Markets, 2nd Edition を参照する。

オークションの失敗(Auction Failures)

これまでトレンド・ブレイクアウト・イニシエーティブ活動・オープンなどで「フォロースルー」という言葉を繰り返し使ってきた。フォロースルーとは「市場がある方向へオークションする試みが、どれほど成功しているか」を示す。

  • 上昇トレンドでフォロースルーが無いなら、高値へのオークションは失敗している。
  • ゴルフのスイングやビジネス交渉でも同様に、フォロースルーが無いと成果は出ない。

つまり、フォロースルーの欠如は成功と同じくらい重要である。

2つのシナリオ

価格が既知の参照点を上下に抜けたとき、起きるのは次のどちらか。

  1. 新しいイニシエーティブ活動が継続を生む
  2. フォロースルーが起きず失敗する

失敗後は、しばしば反対方向へ速く強い拒否が起きる。動きの大きさは、その参照点の重要度に依存する。

参照点の例: 日足高安、週足高安、月足高安、重要ニュースによるブレイク/ラリー点、レンジ上限/下限など。

参照点に多様なタイムフレーム参加者が集まるほど、失敗時の動きは大きくなる。例えば、数か月維持されたレンジ下限での失敗は、デイ・スイング・長期の買い手を一斉に呼び込み、強いボラティリティを生む。

具体例

価格がレンジ下限に近づくと、多くのトレーダーはサポートが維持されるか確認してから入る。

  • もし下抜けに失敗すれば、買いが急増し上昇
  • もし下抜けが受け入れられれば、売りが加速しイニシエーティブ売りが強化される。

長期の失敗オークションは、デイトレーダーにとっても重要である。長期のサポートや参照点を知っていれば、日中の大きな値動きに備えられる。時間軸が長い失敗ほど、利益機会もリスクも大きい

短期の失敗はより微妙で値幅も小さいが、それでも日中構造に比べれば十分速く大きい拒否が起こり得る。

エクセス(Excess)

最初の投稿で「エクセス」を簡単に触れたが、AMT/MPをトレードする前に理解が必須なので、詳しく解説する。

エクセスとは

市場は取引を促進するために、買い手を探して下へ、売り手を引きつけて上へオークションする。理想は両者がフェアと感じるバリュー範囲を見つけ、双方向取引が成立すること。しかし市場は効率的ではなく有効なので、全参加者と取引を成立させようとする過程で、時に行き過ぎ(エクセス)を生む。

パン屋の例

パン屋が1,000個のパンを0.50ドルで売って順調だったが、0.55ドルに値上げしても完売。さらに0.60ドルにすると800個しか売れず、売上が下がったため0.55ドルに戻す。これは価値を見極めるために上げ過ぎた結果であり、0.60ドルと0.55ドルの差0.05ドルがエクセスに相当する。

同様に市場も、高すぎる/安すぎる価格を確かめるために行き過ぎる必要がある。価格がバリューから大きく離れたときにエクセスが生まれる。機会を見た他タイムフレーム参加者が強く参入し、価格をバリューへ戻すことでエクセスが形成される。

エクセスの兆候

エクセスは事後的に明確になるが、プロファイル構造は早期の兆候を示す。

  • テールは日中オークションのエクセスそのもの。
  • 以下の例でもテールが示される。

テールは長期のオークションでも同様に現れる。

もう一つの視点

ある価格が素早く拒否されると、そこにエクセスが形成される。ダブル・ディストリビューション・トレンドデイの間のシングルプリントもエクセスの一種。ギャップも見えないテールとしてエクセスである。

エクセスの重要性は、それが将来のサポート/レジスタンスになりやすいこと。条件が大きく変わらない限り、同じ水準で似た反応が起きる可能性が高い。だからテールはレンジ潜在性の推定に使える。

署名: Seeking Fair Value