AMTの実践的応用
これがAMTにどう結びつくか
大きな(アグレッシブな)成行注文による一方向の急激な値動きは、次のどちらかで説明できる。
A) オーバーシュート後にフェアバリューへ強く戻る動き。これはレスポンシブ活動。
B) フェアバリューの認識が変化し、イニシエーティブ活動(この文脈ではアグレッシブさ)によって旧レンジを突破し、新しい均衡(バランス)領域を素早く見つける動き。
指値注文は、特定価格での確信(または義務)がある参加者が出すため、頑固である。約定するまで価格を通さず、市場を止める。大きく積み上がった強い指値は、特にバリューエリアの高値/安値やレンジ周辺でレスポンシブ活動として現れることが多い。
一方で、イニシエーティブ活動がそれを突破した場合、重要水準周辺の大量出来高として指値の“痕跡”が現れることも期待できる。
AMTの主なトレード応用
AMTの理解を土台にすると、より整理された意思決定が可能になる。具体例は次の通り。
- バランス市場での平均回帰: フェアバリューから離れた動きや、フェアバリュー高値/安値付近で逆張りを狙う。市場がフェアバリューへ戻る性質を利用する。
- 不均衡市場でのトレンド追随: 市場が不均衡なら、その方向へ乗り、ディスカバリー(価値探索)フェーズの勢いを捉える。
- オーダーフローと出来高の分析: これは市場参加者分析(Market Participant Analysis)という別の重要な領域に繋がる。参加者の行動や、潜在的なサポート/レジスタンスの情報が得られる。オーダーフローにより、参加者がアグレッシブなのか、ロングなのかショートなのかなどを細かく判断できる。
AMTはどうやってトレードするか
AMTでトレードするには、オーダーフローと値動きのダイナミクスを理解する必要がある。具体的には、
- 市場がバランスか不均衡かを識別する。
- 買い手/売り手のイニシエーティブ活動とレスポンシブ活動を見分ける。
- 受容(Acceptance)と失敗オークション(Failed Auction)を判定し、新しいバリューを見つけたのか、それとも価格が拒否されたのかを判断する。
- マーケットプロファイルやボリュームプロファイルで、構造と挙動を可視化する。
ただし、まだ先走りすぎている。ここで一度戻り、まずマーケットプロファイルとは何かを理解し、その上でAMTの概念を実際の市場にどう適用するかを進める。
署名: Seeking Fair Value