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日中オークション回転と時間

ここからは、これまでの情報をどう活用するかを考える。引き続き Mind Over Markets, 2nd Edition を参照しつつ、筆者の例も交える。

デイタイムフレームのオークション回転

トレーダーがデイ戦略を構築する際の流れを整理する。

  1. 連続するオープンの様子から、方向性の確信の兆候を掴む。
  2. オープンで示された確信度と、前日のバリュー/レンジとの関係を観察する。
  3. 取引開始1時間程度で、初動の自信と継続性について感触を得る。
  4. その後、オークション回転が他タイムフレームの活動と支配を明らかにする。

市場を「綱引き」として捉えると分かりやすい。買い手が支配していれば価格は上がり、売り手が支配すれば下がる。

ワンタイムフレーム市場

  • どちらか一方(通常は他タイムフレーム買い/売り)が支配。
  • Trend Dayが典型。
  • 実はNontrend Dayもワンタイムフレームで、支配者はローカル。

ツータイムフレーム市場

  • 他タイムフレームとデイタイムフレームが支配を共有
  • 価格は上下に回転し、方向性の確信が弱い。
  • Normal / Normal Variation / Neutral Dayで多い。
  • 支配の兆候が出るまで時間がかかるため、より忍耐が必要。

一貫した成績は、他タイムフレームの支配と同じ方向に乗ることで得られる。誰が支配しているか、そして支配が揺らいだり反転する兆候を掴む必要がある。

ツータイムフレーム市場

  • 半時間ごとのオークション(TPO)を個別に見ても支配が見えにくい。
  • 時間帯は互いに回転し、持続的な方向性がない。

ワンタイムフレーム市場

  • 一方が優勢で、価格が一方向へ長くオークションする。
  • 細長いトレンドデイのプロファイルが典型。

トレンドデイは他タイムフレームの高い確信を示す。複数時間帯で同方向にレンジ拡張が起きる。売りトレンドでは、上方向回転が弱く、連続的に高値を更新できないことが支配の証拠になる。

オークション回転で支配を評価する

他タイムフレーム支配の判断は、構造時間という2つのカテゴリに落ち着く。

構造

  • TPOカウント、テール、レンジ拡張、イニシエーティブ/レスポンシブが基本。
  • ここでは半時間オークションと、それに付随するテール/レンジ拡張を詳しく見る。
  • 目的は支配の識別だけではなく、日中の支配変化(timeframe transition)の検知。

半時間オークション

  • 半時間ごとのオークションは、その時点の市場の姿勢を鮮明に示す。
  • オークション同士の関係が支配の変化を示すことが多い。
  • テールやレンジ拡張は強い指標だが、オークション自体が先行指標になる。
  • 反転兆候を待ち過ぎると、有利な価格で入れない。

極値(テール)

  • テールは他タイムフレームが「価値から離れた」と判断したときに生じる。
  • テールが無い場合も支配が弱いサイン。
  • 実務では、例えば上昇相場で安値にテールが無いなら、早めの利確が賢明かもしれない(反転リスクがあるため)。

レンジ拡張

  • 連続したオークションで高値/安値が更新されると、支配が強い。
  • 上方向に複数回レンジ拡張が起きれば、買い手が強く上方向を試みている。
  • 重要なのは方向性の試みが成功しているかを確認すること。

時間(Time)

時間は市場の調整役であり、構造を作り出す根本要素。

  • 時間が短い価格帯は受容が低い。
  • 短時間で通過した価格帯は他タイムフレームの強い存在を示し、将来のサポレジになりやすい。
  • 長時間滞在する価格帯は受容が高く、両サイドの取引が行われている可能性が高い。

ただし時間は両刃の剣で、長く滞在し過ぎると価格は拒否される。十分な時間長過ぎる時間の違いを見極めることが、支配変化を先読みする鍵。

時間は抽象的で学びづらいが、実際に観察し経験することで、その強大な影響力を理解できる。

署名: Seeking Fair Value